無添加フードって高いイメージがあるなあ・・・。愛犬に質の悪いフードは与えたくないけど、そんなにお金はかけられない。できるだけ安くて質のいいフードはどれ?
こんなお悩みを抱えていないですか?
実際に、無添加ドッグフードは通常のドッグフードに比べかなり高価です。(後ほど詳しく説明していきます)
「安全な無添加ドッグフードに変えたいけど、高くてなかなか手を出せない」と考えている飼い主さんは多いのではないでしょうか。特に中型犬や大型犬だと、給餌量が多くコスパの良いものでないと続けていくのが苦しいですよね。
この記事では、そんな飼い主さんのために、無添加フードの人気32種を成分・値段ごとに徹底比較し、「安全でコスパが良い」無添加ドッグフードTOP6を紹介していきます。
「安い」と言えるフードは1kgあたり1500円以下
総務省が発表している消費者物価指数によれば、2024年4月における47都道府県でのドッグフードの平均価格は、1kgあたり1500円でした。
ですので、一般的なドッグフードであれば1kgあたり1500円以下からが「安い」ドッグフードと言えるでしょう。
無添加フードの平均価格は1kgあたり4013円
それでは、無添加ドッグフードの平均価格はどのくらいなのでしょうか。今回はAmazonで「無添加 ドッグフード」と調べた時に1ページ目に表示されるドッグフード34種の平均価格を調査しました。
結果、無添加ドッグフードの1kgあたりの平均価格は4013円でした。(2024年6月時点)やはり無添加ドッグフードは普通のドッグフードより高いことが分かります。
2倍以上も平均価格が違うの!?
小型犬ならまだしも、中~大型犬でこの値段は正直余裕がないとキツイです…。この記事では、1kgあたりの値段が1000円~2500円程度の続けやすい価格の無添加ドッグフードを紹介していきますので参考にしてみてくださいね。
飼い主がもとめるのは質と値段のバランス
オンラインメディアを運営するスターツ出版株式会社が2023年5月に555人を対象に行ったアンケートによると、飼い主がペットフードを選ぶときに最重視していることは「原材料」が16.0%で最多でした。次いで「栄養面」が15.8%と続き、あわせて31.8%の人が安全性や成分を最優先にフードを選んでいることが分かりました。
「値段」が最優先と答えたのは10.8%に留まりました。
ドッグフードを買うときに値段は気になるポイントだと思いますが、飼い主さんはなにより「質」を重要視していることが分かります。つまりどれだけ安くてもフードの質が悪ければ「コスパがいい」とは言えないと考える飼い主さんが多いことが伺えます。得られる価値に対して、値段が安いフードを選ぶのがベストですね。
ドッグフードに含まれる添加物の危険性
突然ですが、ドッグフードは法律上、食品ではなく雑貨扱いなのをご存知でしょうか?人間が口にする食品には「食品衛生法」や「食品表示法」が適用されて品質が保たれているのに対し、ドッグフードはあくまで「モノ」扱いのため、安全を管理する細かな法律がないのです。
そのため、ドッグフード業界では不透明で安全性に乏しい商品が多く出回っているのが現状です。
例えば、ドッグフードには発がん性などの危険が認められている「エトキシキン」という成分が酸化防止剤としてよく使われています。エトキシキンは除草剤や殺虫剤などにも使われる化学物質で、日本では人間の食品に使う場合、残留許容量は1ppmまでと制限されています。しかしドッグフードの場合、75倍の75ppmまで使っていいことになっているのです。
市販のドッグフードには危険性のある添加物がしれっと添加されていることがよくあります。そうした懸念から、近年では無添加フードやヒューマングレードの良質な原材料を使ったフードを購入する飼い主さんが増加傾向にあります。
安全で質のいい無添加フードの選び方
安全で質のいいフードはどのように選べばよいのでしょうか?
よくわからないけど、とりあえず「無添加」って書いてあれば安全でしょ~
このように考えていませんか?「無添加=安全」、実はこれ危ない考え方なんです。
まず知っておくべきなのは「無添加フード」に明確な基準はないということ。実は、何か一つの添加物がはいっていなかったら「無添加」と呼べてしまいます。例えば「(着色料)無添加」だけど、その他の保存料や香料はバンバン入っています、というのはよくあることです。
ですので「無添加」の言葉をうのみにせずしっかりと原材料を確認することが重要です。安全で質のいい無添加フードを選ぶには、以下の4つの項目をチェックしましょう。
①注意すべき添加物(化学合成物質)が入っていない
②食物アレルギーを起こしやすい原料が最低限に抑えられている
③あいまいな原料表記がない
④原材料の仕入れ先や製造工場などについて情報開示がされている
ポイント① 注意すべき添加物(化学合成物質)が入っていない
まずチェックすべきなのは注意すべき添加物が入っていないかどうかです。以下でなるべく避けたい添加物を紹介します。
酸化防止剤 | エトキシキン、BHA、BHT、ソルビン酸カリウム、没食子酸プロピル、エリソルビン酸など |
保存料 | ソルビン酸カリウム、ソルビン酸など |
着色料 | 青○号、赤○号、黄○号、二酸化チタンなど |
発色剤 | 亜硝酸ナトリウムなど |
その他 | 増粘安定剤、膨張剤など |
添加物には役割があり、必ずしも悪とは限りません。例えば酸化防止剤はドッグフードが腐敗や酸化するのを防ぐために大抵のドッグフードに添加されています。なるべく犬の体に優しいフードにしたいなら、ビタミンCやローズマリー抽出物など天然由来の酸化防止剤を使ったドッグフードを選びましょう。
ポイント② 食物アレルギーを起こしやすい原料が最低限に抑えられている
食物アレルギーを起こしやすい原料が必要以上に使われていないかもあわせてチェックしましょう。アレルギーが引き起こされると、涙やけや皮膚病、耳の痒み、胃腸の不調などの原因となります。以下の研究データによると、アレルギーの原因となりやすい食べ物として牛肉(36%)、乳製品(28%)、小麦(15%)、卵(10%)などが挙げられています。とくに、安価なフードは動物たんぱく質の代わりに小麦で不必要にかさまししている場合が多いので注意です。
ポイント③ あいまいな原料表記がない
ドッグフードを選ぶときは、何を使っているかあいまいな表記がないかをチェックしましょう。例えば「肉類」「ミートパウダー」「乾燥レバー」「動物性油脂」「肉類副産物」「鶏副産物」「魚類副産物」など何の動物を使っているかわからないもの、どんな部位を使っているかわからないものは避けましょう。
ポイント③ 原材料の仕入れ先や製造工場などについて情報開示がされている
質のいいフードは劣悪フードに比べ情報開示を多くしている傾向にあり、情報の多さは企業の透明性や責任感を示す重要な指標となります。例えば原材料の仕入れ先やグレード、調理方法、製造工場の衛生管理や品質管理などについてどれくらい企業がオープンに情報を公開しているかを見れば、そのフードがどれだけ信頼できるか判断する手助けになります。
【1kgあたりいくら?】無添加ドッグフード31種を徹底比較!
今回は、Amazon、楽天、Yahooショッピング、その他口コミサイトなどで人気の31種の無添加ドッグフードを徹底比較しました。
以下のようにスプレッドシートに成分と価格をまとめて比較した中から、安全で質が良く、価格も抑えられているコスパ最強フードを6つを紹介します。
31種すべてについて説明すると長くなりすぎてしまうので割愛しますが、以下の表を詳しく見たい方はコチラから閲覧できますので、ご自分でもじっくりと吟味してみてください。
コスパが良くて安全な無添加ドッグフード6選
それでは、安全で価格も抑えられているコスパ最強フードを6つ、ランキング形式で紹介していきます!
評価基準は以下です。
・価格
・口コミ
・注意すべき添加物(化学合成物質)の有無
・食物アレルギーを起こしやすい原料が最低限に抑えられているか
・あいまいな原料表記の有無
・原材料の仕入れ先や製造工場などについて情報開示がされているか
※アレルギー項目については、もっともアレルギーを起こしやすい食材である乳製品、小麦、卵、大豆が入っていない、または最小限に抑えられているものを評価します。(肉類もアレルギーを起こしやすい食材ではありますが、肉類はフードに必ずといっていいほど入っている材料のためカウントしていません。特定の動物たんぱく質にアレルギーがある子はご注意ください)
1位 HEKA(ヘカ)グレインフリードッグフード
最安値 | 10kg袋を2つ購入で1kgあたり989円 |
通常価格 | 【定価】3,080円(1711/1kg) 【定期購入】2,772円 (1,540/1kg) |
内容量 | 1.8kg |
HEKA(ヘカ)は主原料である動物たんぱく質に、サーモンやラム肉、ターキーなどの低アレルゲン原料を使用したドッグフードです。栄養摂取に必須な栄養添加物(ミネラルなど)以外まったく添加物を使用しておらず、またグレインフリーのため穀物にアレルギーのあるわんちゃんにもおすすめです。ドッグフード生産の法律が厳しく、ペット先進国であるオランダの工場で製造しており品質管理も徹底しています。以下は、「サーモン&さつまいも」の原材料です。
フレッシュサーモン(25%)、乾燥サツマイモ、乾燥えんどう豆、乾燥サーモン(10%)、ポテトスターチ、乾燥トラウト(5%)、乾燥ビートパルプ、乾燥チコリー (フラクトオリゴ糖源として)、アマニ、サーモンオイル(0.5%)、ミネラル類、乾燥ハーブ類(イラクサ、ブラックベリーの葉、ヤロウ、フェンネル、キャラウェイ、カモミールの花、 ヤドリギ、リンドウの根、セントーリー )、乾燥ユッカ(0.02%)、β-グルカン(0.02%)
2位 ネルソンズドッグフード
最安値 | 3袋以上購入で1kgあたり1471円 |
通常価格 | 【定価】9,196円(1840/1kg) 【定期購入】7,816円 (1563/1kg) |
内容量 | 5kg |
ネルソンズは、原材料の50%にチキンを使用した無添加ドッグフードです。危険な添加物が入っていないだけでなく、ヒューマングレードの原料を使用している点で高評価となりました。また「欧州ペットフード工業会連合の厳しい基準を通過したイギリス工場で製造している」など製造工場についてもしっかりと公開しているので品質管理も安心できます。大容量で販売しているため価格も抑えられており、コスパのいいドッグフードと言えます。注意点としては粒がやや大きめなため、チワワなどの超小型には向かないかもしれません。
チキン50%(チキン生肉25%、乾燥チキン25%)、サツマイモ、バターナッツスカッシュ、チキンオイル、エンドウ豆、チキングレイビー、エンドウ豆繊維、サーモンオイル、海藻、チコリ(フラクトオリゴ糖)、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖)、ニンジン、パースニップ、リンゴ、カボチャ、スペアミント、インゲン豆、ブロッコリー、ローズマリー、パセリ、マリーゴールド、フェンネル、ショウガ、グルコサミン、ユッカ、クランベリー、コンドロイチン、ナシ、タウリン、ビタミン類(E、A、D3、B12、ナイアシン、パントテン酸、B2、B1、B6)、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)
3位 アランズナチュラル ラム
最安値 | 5袋以上購入で1kgあたり2,015円 |
価格 | 【定価】5,038円(2519/1kg) 【定期購入】4,534円(2267/1kg) |
内容量 | 2kg |
アランズナチュラルドッグフードは、原材料の40%にヒューマングレードのグラスフェッド生ラム肉を使用した無添加ドッグフードです。添加物が全く使用されていない点、原材料が非常にシンプルで主要なアレルゲンが入っていない点が高評価となりました。全原材料の産地や製造工場の場所などがすべて公開されており、信頼性が高いと感じました。全年齢対応のため、シニアにもおすすめです。
ラム40%(HDP生ラム肉25%、乾燥ラム肉10%、ラムオイル4%、ラムグレイビー1%)、サツマイモ、レンズ豆、そら豆、ひよこ豆、野菜類、亜麻仁、エンドウ豆繊維、ビール酵母
4位 カナガン ドッグフード
最安値 | 5袋以上購入で1kgあたり2,015円 |
価格 | 【定価】5,038円(2519/1kg) 【定期購入】4,534円(2267/1kg) |
内容量 | 2kg |
カナガンは、原材料の51%にイギリス産の平飼いチキンを使用した無添加フードです。評価した点は、気になる添加物が全く入っていない点、ヒューマングレードの高品質な原材料を使用している点です。ま「生肉は人間用の食品工場で加工出荷されたものを使用している」「栄養を損なわない独自製法で加熱処理している」など品質にこだわりが感じられました。小粒なので、小型犬にもおすすめです。カナガンには「サーモン」もありますので鶏肉アレルギーの子はサーモンがおすすめです。
チキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、アルファルファ、チキンオイル3.1%、乾燥卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン硫酸、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニス、コロハ、ミネラル類(鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D3、E)
5位 シェフドッグ オールミックス
最安値 | 楽天で3袋購入で1kgあたり2296円 |
価格 | 【定価】5,555円(2645円/1kg) |
内容量 | 2.1kg |
シェフドッグは、ヒューマングレードの生肉を50%以上配合した無添加ドッグフードです。主原料のお肉には国産豚レバーやニュージーランド牧草牛など安心できる材料を使用しています。「FAMIC認定の自社工場で製造している」「栄養が損なわれないよう低温低圧製法で調理している」「工場から直送で出来立てを届けている」など、衛生・品質管理が徹底されている点が高評価となりました。ただし大豆たんぱく粉末が入っているため、大豆アレルギーがある子は注意が必要です。
生肉(牛、鶏、馬、魚肉、豚レバー)、穀物(大麦全粒粉、玄米粉、大豆たんぱく粉末、たかきび、脱脂米ぬか)、魚粉、ヤシ粉末、いも類(サツマイモ、ジャガイモ)、煎りゴマ、植物油(ひまわり油、菜種油)、乳清タンパク、海藻粉末、卵殻カルシウム、脱脂粉乳、フラクトオリゴ糖、乳酸菌群
6位 モグワン
最安値 | 5袋以上購入で1kgあたり2,239円 |
価格 | 【定価】5,038円(2798/1kg) 【定期購入】4,534円(2519/1kg) |
内容量 | 1.8kg |
モグワンは、原材料の56.5%にチキンとサーモンを配合した無添加ドッグフードです。気になる添加物が全く入っておらず、ヒューマングレードの生肉や生魚を使用しており安心です。人間用の食品工場で加工出荷された原料のみ使用している点やトレーサビリティが徹底されている点で評価できました。
チキン&サーモン56.5%(放し飼いチキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7.5%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン( MSM)、コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類 A、 D3、E)、乳酸菌
まとめ
いかがでしたでしょうか、愛犬に合いそうなフードは見つかりましたか?
無添加ドッグフードは、一般的なドッグフードと比べ高価ですが、長期的な健康や予防医療費を考えると、投資として見ることもできます。なによりも大切な愛犬には、安全なフードを食べてほしいですね。
この記事では、高価な傾向のある無添加ドッグフードの中でも、続けやすい価格のものを紹介しました。今回調査をしてみて、質が良く価格も抑えられているドッグフードが意外とあり、企業努力を感じました。複数購入などでお得に買うこともできるようですので、ぜひ無添加ドッグフードを取り入れてみてください。
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