近年、ペットとして人気が高まっているチワマルですが、「うるさい」「抜け毛が多い」「大きくなる」といった検索をしている方も少なくありません。
飼う前にはその可愛らしさだけでなく、特性をしっかりと把握することが重要です。
本記事では、チワマルがどんな犬かに加えて、飼う前に知っておくべき5つのポイントを紹介します。これを読めば、チワマルを飼うことの喜びと責任を理解し、ベストな決断ができるでしょう。
・チワマルの成犬の見た目はかなり個体差がある
・チワマルの平均体重は2~4kg。思ったより大きくなることも
・チワマルの平均寿命は12~14歳と平均的
・チワマルのかかりやすい病気は関節系、涙やけ、皮膚病
・チワマルは吠え癖、嚙み癖が出やすい犬種
・チワマルは抜け毛が少ないが定期的なトリミングが必要
チワマル「うるさい」の検索多数。飼う前に知っておくべきデメリット
チワマルはどんな犬種?性格・特徴を解説
チワマルは、チワワとマルチーズのミックス犬です。その見た目はチワワに似て小さくてかわいらしいですが、マルチーズ譲りのややしっかりとした体つきと長めのふわふわな被毛が特徴です。耳は立ち耳のチワワに似ていますが、やや大きめで、目は大きくて愛らしい印象を与えます。
性格面では、賢くて活発な一面を持ち、人懐っこくて社交的です。性格がチワワに寄るかマルチーズに寄るかは、個体やしつけによって変わりますが、基本的には家族との絆を大切にするおおらかな性格をしています。人懐っこく、また、しつけの面でも理解力が高いとされているので、家族のコンパニオンとして最適な犬種です。
一方で、マルチーズ、チワワの特徴である気の強さや警戒心の強さを引継ぎ、時には独立心も持ち合わせているため、自分の意志をはっきりと示すこともあります。こうした特性も理解してしつけをしっかりとおこなっていくことが大切です。
チワマルの見た目が思ってたのと違う!?成犬を画像で比較
チワマルは、チワワとマルチーズのミックス犬なのでどちらに似るかによって見た目に個体差があります。これはどのミックス犬でも言えることで、特に赤ちゃんの時には見分けづらいため、ある程度成長してから分かるようになる場合も多いです。
下の画像をご覧ください。3匹とも全員チワマルちゃんなのですが、なんだか全然印象が違いますよね?
左の子はたれ耳で毛が長く、体格もしっかりしていてマルチーズ寄りの印象ですが、右の子は大きな目に立ち耳、短い毛に細い脚とかなりチワワ寄り。毛の長さに関しては、お父さんかお母さんになるチワワがスムースコート(短毛)かロングコートかによっても大きく違いが出てきます。
どちらに似てもとってもかわいいですが、個体差があることは飼う前に知っておいたほうが良いポイントでしょう。もし「こういう見た目の子がいい」とこだわりがある場合は、以下のような方法でチェックするのがおすすめです。
- ブリーダーさんの過去に販売した子犬の画像をみてみる
- 同じブリーダーさんから飼った人がネットに成犬の画像を出していないかチェックする
- お母さん・お父さん犬の見た目や、毛の長さをチェックする
- 好みによって特にたれ耳の子、立ち耳の子などを選ぶ
こうした方法はあるものの、完全に見た目を予測するのは不可能です。どんな風に成長しても必ず責任をもって生涯大切にしてあげられる覚悟をもってから飼いましょう。
チワマルの成犬の大きさ・体重は?思ったより大きくなる?
チワワの体重は「ジャパンケネルクラブ(JKC)」が規定しているものによると、1kg~3kgとなっています。マルチーズは3kg~4kgとなっているため、二匹のミックスであるチワマルは平均して2~4kgになるようです。また基本的にオスのほうがメスよりサイズが大きくなる傾向にあります。
チワワ・マルチーズともに小型犬のため、中型犬のようなサイズになることはないですが、チワワのようなサイズをイメージしていると「思ったより大きかった」と感じることはあるかもしれません。
チワマルの平均寿命、かかりやすい病気
チワマルの寿命は平均して12~14歳と、小型犬としては平均的な寿命となっています。基本的には、丈夫な体の子が多いとされていますが、親犬種であるチワワ・マルチーズがかかりやすいとされている病気には特に気を付けて生活してあげると良いでしょう。
小型犬が共通してかかりやすい骨折・脱臼に加えて、マルチーズとチワワ特有の涙やけしやすいという特徴を引き継いでいます。またこちらもマルチーズとチワワ同様、皮膚病にかかりやすくなっています。どれも命に直接関わるような病気ではありません。日ごろから高い所からジャンプさせない、目や皮膚を清潔に保つ、など気をつかってあげることで予防ができますよ。
チワマルはよく吠える?「うるさい」と言われる理由
チワマルは警戒心が強いチワワの特性や、活発で少し気の強いマルチーズの特性を引き継いでいるため、吠えや噛みつきといった問題が出る場合も少なくないようです。とくにチワワは臆病で、不安を持ちやすい傾向がある犬種です。犬の行動分析から犬種ごとに特性をスコア化した「C-barq(シーバーク)」という研究では、チワワは見知らぬ人や犬への攻撃性、恐怖心のスコアがとても高く出ています。
筆者は同じくチワワのミックス犬のチワックスを飼っていますが、やはり警戒心が強く、インターホンが鳴ったときや物音がしたとき、道でほかの犬に会ったときなどに吠えてしまうことがあります
こうした特性は、子犬のころからのしつけである程度コントロールができます。まずはわんちゃんの不安やストレスの原因を特定し、それに対処することが大切です。他の人や犬に小さなころから会わせ、適切な社会化やトレーニングを行い、ポジティブな経験を積ませることで、わんちゃんの自信を高めましょう。また、かまって吠えをする場合は、吠える行動に対して無視をしたり、静かにできたときに褒めたりすることで、無駄吠えを減らすことができます。
チワマルは抜け毛が多い?トリミング・カットは必要?
チワマルは、シングルコートのマルチーズの毛質を受け継いでおり、比較的抜け毛が少ない犬種と言われています。シングルコートは、夏毛・冬毛と季節によって入れ替わるダブルコートと比べ、抜け毛が少ないのが特徴です。一方チワワはダブルコートで平均的な抜け毛の量があるので、チワワの毛質をより受け継いでいる場合は抜け毛が多くなる場合がありますが、どちらにしても柴犬やコーギーなどのようにすごく抜け毛多いということはないようです。
トリミングが必要かどうかも、親犬種のどちらをより受け継いでいるかで変わってきます。チワワの毛質に近い場合はトリミングは必須ではありませんが、マルチーズの長い毛を受け継いでいる子は定期的なカットが必要となります。
「うるさい」ともいわれるチワマル。デメリットや注意点を理解して、楽しい愛犬ライフに
まとめ
・チワマルの成犬の見た目はかなり個体差がある
・チワマルの平均体重は2~4kg。思ったより大きくなることも
・チワマルの平均寿命は12~14歳と平均的
・チワマルのかかりやすい病気は関節系、涙やけ、皮膚病
・チワマルは吠え癖、嚙み癖が出やすい犬種
・チワマルは抜け毛が少ないが定期的なトリミングが必要
犬を飼うことは、楽しい経験でありながらも、しっかりとした責任を伴います。この記事を通じて、チワマルの魅力や特性を知り、飼う前に把握すべきポイントについて理解していただけたらうれしいです。特性をしっかりと理解して、あなたの家庭にぴったりのパートナーを選んでくださいね。
参考URL:https://vetapps.vet.upenn.edu/cbarq/
一般社団法人ジャパンケネルクラブ・世界の犬「チワワ」
一般社団法人ジャパンケネルクラブ・世界の犬「マルチーズ」
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