最近SNSで話題になっているマーモット。「叫ぶマーモット」や「洗われるマーモット」「おせんべいを食べるマーモット」など、あらゆる動画がバズっており、その可愛らしくおもしろい姿に多くの人が魅了されています。そんな中、マーモットがペットとして飼えるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事ではマーモットの性格や寿命などの基本情報に加えて、日本で飼えるのかについて解説していきます。
マーモットってどんな動物?生息地やプレーリードッグとの違い
マーモットとは?生息地は?
マーモットは、ネズミ目(げっ歯目)に属する動物で、主に北半球の寒冷地域に生息しています。その分布範囲は広く、ヨーロッパやアジア、北アメリカにまで及びます。
マーモットは、ウサギやリスなどと同じげっ歯目に属していますが、その中でも特に大型で、体長は30〜60センチほどであり、ずんぐりとした体つきが特徴です。
マーモットは何を食べる?生態は?
マーモットは草食動物であり、主に、果実、コケ、木の根、花などの植物を食べて生活しています。またマーモットは冬眠する動物としても有名であり、寒冷な気候に適応するため、冬季には穴の中で眠るのが特徴です。
またマーモットは社会性の高い動物であり、群れを形成して生活します。特に家族間の絆が強く、親子や兄弟姉妹などが協力して生活します。彼らの社会構造やコミュニケーション行動は興味深く、研究の対象とされることもあります。例えば、マーモットは身の危険を察知すると、ホイッスルのような音を発して危険をお互いに知らせあいます。
よく似ているプレーリードッグとの違いは?
マーモットとプレーリードッグは、どちらも地中に穴を掘って生活する社会性の高い動物という共通点がありますが、いくつかの違いがあります。
まずマーモットは草食動物なのに対しプレーリードッグは昆虫なども食べる雑食傾向があります。またマーモットは冬眠をしますが、プレーリードッグは年間を通して活動するのも大きな違いです。
見た目も、比べてみると少し違っています。同じニンジンを食べている画像を見つけたので横に並べてみました。マーモットは大型でしっかりとした体つきをしている一方、プレーリードッグはスリムな印象ですね。
マーモットのずんぐり感と貫禄がすごい!!
マーモットはペットとして日本で飼える?
日本でマーモットをペットとして飼うことは法律では禁止はされていません。ですので、飼う際に特別な許可などをとる必要もありません。しかし簡単に手に入らないこと、マーモットに適した飼育環境を整えるのが難しいことから、実際に飼うハードルはかなり高くなっています。
マーモットの値段や飼育環境について、具体的に解説していきます。
マーモットをペットとして飼うときの値段は?どこで販売している?
マーモットの価格相場は50~100万円です。なかなか入荷しないレアな動物となっているため、価格はその時によって前後します。
またマーモットは普通のペットショップなどでお見かけすることはまずありません。基本的に売っているのはエキゾチックアニマルの専門ショップや小動物販売イベントなどになります。
私が調べたなかでは、BURDEN RETAILというエキゾチックアニマル専門店がネットでマーモットを扱っていました。ですが見てみると最後にマーモットが売られていたのは2023年10月で、頻繁に入荷されているようではなかったので、相当レアで、ラッキーなひとがタイミングが合えば購入できるという感じでした。
マーモットの飼育下での寿命は?
マーモットの寿命は野生では2~15年ですが、飼育下では平均して15~18年生きるようです。結構長生きですよね。しっかりと面倒を見れば長い間人生を共に過ごすパートナーとなってくれそうです。
マーモットはなつく?社会性が高いから人懐っこい性格って本当?
マーモットは犬やサルと同じように社会性が高く群れで行動する動物ですが、人にはなつくのでしょうか?結論、慣れさせることはできます。
もう少し細かく説明すると、まずマーモットは警戒心が非常に強い動物のため、簡単には懐かないかもしれません。しかし時間をかけて餌付けをすることで、慣れさせることは可能です。
下の動画では、マーモットが人間がもっているトウモロコシに近づいてきて、モグモグ食べる様子が見れます。
なんかでもあまり動かないね…(笑) 犬みたいにしっぽ振って人間に寄ってくるみたいなのはあんまり期待しないほうがよさそう
マーモットの飼育方法、飼育環境
マーモットの温度管理。適温は?
マーモットを飼育する際にまず重要となるのが温度管理。マーモットは北半球の寒冷地域を原産とする動物なので、日本の蒸し暑い気候に適していません。夏はクーラーを付けて部屋が暑くなりすぎないようにするのが必須です。
またマーモットは自然界では一年のうち半分は冬眠する動物です。しかし一般的にペットを冬眠させるのは次の2つの理由から危険と言われています。
①冬眠は体に負荷がかかり寿命が短くなるから
②飼育下ではエネルギーの蓄えなど冬眠に必要な準備がしづらく、そのまま餓死する可能性があるから
ですので飼育下では基本的に冬眠はさせないように温度管理をすることが大切となります。室温が10度を下回ることが絶対にないように暖房を使って調節しましょう。
詳しく知りたい方はコチラをご参照ください。
マーモットの飼育環境
マーモットは体が大きいため、広めのゲージ、または居住スぺースを用意してください。またマーモットは牧草地に住む動物です。床には柔らかな乾燥牧草を敷きましょう。
マーモットは警戒心が強い性質をしており、また巣穴をほって隠れる性質があるので、木箱などをつかって巣穴に似た隠れられるスペースを作ってあげると安心してくれます。
マーモットの餌はなにをあげる?
マーモットは草食動物です。小動物用の草に加えて、野菜、果物、木の実などをバランスよく与えましょう。
マーモットはトイレを覚える?
マーモットは非常に衛生的な動物で、トイレを決まった場所でします。寝床とは違う巣穴で用を足す性質があるので、寝る場所から少し離れたところにトイレをつくるか、マーモットがトイレをした場所をトイレと決めるようにするといいかもしれません。こちらの動画では、マーモットがトイレでしっかりと用を足す姿が見れますよ。
マーモットにはどこで会える?マーモットが見れる動物園やカフェ
マーモットには伊豆シャボテン動物公園で会うことができます。調べたところ、マーモットに会えるペットカフェは見つかりませんでした。
マーモットはペットとして日本で飼える?人懐っこい性格?値段や寿命、飼育方法を解説
まとめ
・マーモットは寒冷地域に住む草食動物
・マーモットを飼うのは法律で禁止されていないが中々手に入らない
・マーモットの値段は50万~100万円
・マーモットは小動物イベントやエキゾチックアニマル専門店で飼える
・マーモットの飼育下での寿命は15~18年
・マーモットは警戒心が強いがゆっくり餌付けすれば人馴れする
・マーモットを飼うなら冷暖房での温度管理が必須
・マーモットを飼育下で冬眠させてはいけない
・マーモットのえさは小動物用の草、野菜、果物、木の実など
・マーモットはトイレを覚える
・マーモットには伊豆シャボテン動物公園で会える
いかがでしたか?価格が高いことや手に入りづらいことに加え、飼育環境などを考慮してもマーモットを日本で飼育するのは、なかなかハードルが高いと言えそうですね。現実的に飼うのが難しくても、マーモットを一目見たいという方は動物園に行くのがおすすめです。
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