愛くるしい見た目や人懐っこさで知られるキャバリアですが、飼ったことを後悔する人々が少なからず存在します。なんとラッコキーワードというツールで検索ボリュームを調べてみると、年間約3万人の人が「キャバリア 後悔」と検索しているんです。またSNSで調べてみると、キャバリアの飼育の難しさや予期せぬトラブルに直面している飼い主さんの声がたくさん。
この記事では、キャバリアを実際に飼っている方々の声に耳を傾け、「後悔する」と言われている理由や飼いやすさについて解説していきます。
キャバリアは飼ってはいけない?後悔した理由5つ・飼いやすさについて紹介
キャバリアを飼ってはいけない理由5選
なぜキャバリアを「飼ってはいけない」と言われるのでしょうか?SNSや情報サイトで調査して見つけた、よく言われている理由を4つ紹介します。
①病気にかかりやすく寿命が短いから
②スパニエル特有の体臭が臭いから
③抜け毛が多いから
④長毛種のためすぐ毛が絡まり手入れが大変だから
①病気にかかりやすく寿命が短いから
キャバリアを飼うことを検討している方に一番知っておいてほしいのが、キャバリアは寿命が短い犬種だということ。
キャバリアの平均寿命は9~14歳。小型犬全体の平均寿命が12~15歳、人気犬種であるチワワやミニチュアダックスの14~15歳であることを考えると、かなり短命な部類となっています。
なぜキャバリアは寿命が短いのでしょうか。それは、キャバリアが他犬種と比べ病気にかかりやすいからです。特に発症しやすいのが心臓病で、4歳以上のキャバリアの60%が心臓病にかかると言われています。その他にも白内障やてんかんなど医療費のかさみやすい病気にかかりやすいとされています。
キャバリアを飼う=高確率で病気になる=医療費が高額になる・愛犬と早くにお別れしなくてはいけないかもしれなくなる。これはキャバリアを飼うなら必ず覚悟しなければならないことだと言えるでしょう。
②スパニエル特有の体臭が臭いから
キャバリア・キングチャールズ・スパニエルには、スパニエル系独特の体臭があります。イングリッシュコッカースパニエルやアメリカンコッカースパニエル、キャバリアなどのスパニエル系は、皮膚からの分泌物が多い傾向にあり、においが発生してしまうのです。
またキャバリアは垂れ耳のため、耳のなかに汚れがたまりやすく、定期的な耳掃除を徹底しないとにおいを発するだけでなく、外耳炎の原因にもなってしまいます。
③抜け毛が多いから
キャバリアは季節によって毛が入れ替わるダブルコートの犬種のため、春・秋の換毛期に毛が大量に抜けます。また室内で飼う場合は換毛サイクルが崩れがちになるからか、年中ずっと抜け毛が多くなってしまう場合も。アレルギーを起こしやすい人や、きれい好きで毛が舞っているのに耐えられない人にはおすすめできません。
④長毛種のため、毛が絡まり手入れが大変だから
キャバリアは長毛種で毛質も柔らかいため、毛がとにかく絡まりやすいのが特徴です。とくに耳まわり、脇の下などはすぐに絡まって毛玉になるので要注意。放置すると通気性がわるくなるため、においや皮膚病の原因となります。抜け毛も多いため、キャバリアを飼うなら毎日のブラッシングは必須です。
キャバリアを実際に飼って後悔した人の声
ここからは、キャバリアを実際に飼っている飼い主さんが苦労していることを紹介していきます。
心臓病で早くに亡くなってしまって悲しい…
毛のお手入れと掃除が大変…
洗っても体臭が臭すぎる!!
もちろんメリットもたくさん!キャバリアを飼ってよかった人の口コミ
キャバリアのデメリットについて解説してきましたが、もちろんキャバリアには魅力もたくさん。ここからは、キャバリアの良い点について紹介していきます。
キャバリアのいいところ4選
①穏やかでなつきやすい性格
②しつけがしやすい
③あまり吠えない
④それほど運動量は多くない
キャバリアの一番魅力的な点は、その優しい性格。基本的に穏やかで協調性の高い性格をしており、人にも犬にもよくなつくのが特徴です。子どもにも愛情深く接し、まさしく「理想の家庭犬」といえる犬種といえるでしょう。
また、無駄吠えやかみ癖なども少ない傾向にあります。頭がよく、「飼い主さんを喜ばせるためにはなんでもしたい」という愛情深さと従順さがあるため、しつけがしやすいと言われています。
小型犬のためそこまで運動量を必要としないのも、インドア派の方にはうれしいポイント。キャバリアは食欲旺盛で太りやすい傾向にあるため、毎日の散歩はもちろん欠かせませんが、目安としては2、30分の散歩を1日2回でOKです。
「飼ってよかった」人の実際の声
では実際に、キャバリアを飼ってよかったと思う人の声を見ていきましょう。
とにかく人懐っくて愛らしい性格が魅力
めったに吠えない
キャバリアを飼ってよかった、と考える人もたくさんいます。魅力と注意点をどちらも理解した上で、迎え入れるかを決めましょう。
キャバリアはどんな人に向いている?飼う前に確認すべきポイント
ここまでポイントを抑えて、キャバリアを飼うのに向いている人はどんな人でしょうか?それはずばり、「お金と時間に余裕がある人」でしょう。
なぜなら、キャバリアはお手入れに比較的手間がかかるのはもちろん、病気にかかりやすいため日ごろからフードや体調に気を配ったり、定期的に通院したりする必要があるからです。また60%のキャバリアが心臓病にかかる、と言われているため、キャバリアを飼うなら万が一のときに治療費が払える保証は絶対に欲しいところです。
キャバリアを飼う前に以下のチェック項目を確認しましょう。
・毎日散歩にいったりブラッシングをしたりする時間の余裕はあるか
・いざという時の医療費をまかなえるか
・ペット保険に入れるか
・体臭がきつくても、がまんできるか
・抜け毛が多く犬アレルギーを起こしやすい犬種だが大丈夫か
・飼育スペースは十分に確保できるか
・何があっても最後まで責任をもって面倒を見れるか
キャバリアを飼うことは軽い気持ちではできません。愛情だけでなく、責任感と経済的な準備が不可欠です。一度迎え入れた家族の一員として、愛犬に必要なケアや環境を最後まで与えられる覚悟と余裕があるか、しっかりと確認してから飼いましょう。
まとめ
キャバリアを飼ってはいけないと言われる理由は、以下の4つでした。
①病気にかかりやすく寿命が短いから
②スパニエル特有の体臭が臭いから
③抜け毛が多いから
④長毛種のためすぐ毛が絡まり手入れが大変だから
キャバリアの飼育には確かに大変な点もありますが、それでもキャバリアはとても魅力的な犬種で、一緒に暮らす喜びは計り知れません。この記事では、飼い主たちの声に耳を傾け、キャバリアを飼うことで感じるメリット・デメリットについて解説してきました。注意点と魅力をどちらも理解して、十分な準備を整え、後悔なく幸せな愛犬との生活を送ってくださいね。
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